漢方とは

 
漢方はとても古いのに、でも、いつまでたっても古びてしまわない。
とっても不思議なことですね。そう思われませんか?
 
ずいぶん昔に作られた処方なのに、現代でも効力が変わらない。どうしてそんなものを作ることができたのでしょうか。
それに、西洋医学が苦手とするような病気はかえって得意だったりもする、漢方。ほんとうに不思議ですね。
ここでは、そんな漢方の不思議を少しだけ覗いてみましょう。
 
「漢方は、古代中国に発祥した医薬学で、少なくとも今から二千年前にはすでに陰陽五行論と整体観念に基づいて、そのシステムが運用されていました。
 
古代中国の考え方では、人体は小宇宙であり、それ自体が独立した一個の存在であると考えます。また、それと同時に、人間は自然界=大宇宙との相互関係の上に成り立つ存在であるとします。このように人体内外の環境を包含し、生命体の統一性や総合性を基本に考えていく方法、これを整体観といいます。」
 
ここでわかるのは、人間を自然の一部として捉えているのだな、ということです。それで、その自然の一部である人間が病気になったとき、自然界からお薬をいただいてくるのですね!なるほど!
 
「また、古代中国では、天地自然の法則=天地自然そのものを、陰陽五行論によって認識し解釈しようとしました。
陰陽論では、宇宙にあるすべての事物を陰と陽に分類して解釈していきますが、その分類方法は固定的なものではなく、変易性があり、動的なものです。
そして、五行論は陰陽論から派生した、現象界をよりわかりやすく解釈するのに適した方法です。
四季のめぐり、五臓六腑の相互の関わり合い、食物や生薬の性質等々は、五行論によって漢方医学的な解釈をすることが可能です。」
 
自然界の法則に基づいて考えて、すべてが組み立てられているということなんでしょうね。そうであれば、昔も今も効き目は変わらないはず!
すごく自然な方法で、長い歴史があって安全な漢方。ぜひ、確かな専門家に相談して漢方に取り組みたいですね!
 
 
こちらのブログ記事も併せてお読みください。